電農名繊とは、大学群の総称であり、MARCHとか関関同立みたいな複数の大学をまとめるときに使われる言葉である。
大学群の総称はたくさんあってこちらの記事にもまとめています。
[aside type=”pink”]電農名繊は、『電気通信大学』『東京農工大学』『名古屋工業大学』『京都工芸繊維大学』のことで国立理系大学の総称[/aside]
そして、何を隠そうわたなべも電農名繊出身なのです。
企業からは非常に高評価を得ていて、国立大で、案外悩みなんてなさそうですが、内部の現実は違いました。多くの人が学歴コンプレックスを抱えていました。(というか、モロ僕が学歴コンプレックスでした)
そこで、今回実際に電農名繊の学生であった経験を踏まえて色々書いていこうと思います。
電農名繊のそれぞれの大学
電気通信大学
この大学は、非常にコスパがいいと言われています。都内の国立では入りやすい方ですが、企業からの評価が高いです。
ただ、ここの大学生は、就職は良い、企業からの評価は高い、卒業生の平均年収が高い、ということが心の拠り所です。
これでなんとか平静を保っては居ますが、多くの学生が学歴コンプレックスです。
電気通信大学は他の大学よりも後期試験での募集定員の割合が高いです。
定員 | 志願倍率 | |
前期試験 | 370 | 4.5 |
後期試験 | 250 | 9.8 |
出典:平成29年度 入学者選抜状況(情報理工学域)(PDF:182KB)
このように後期入学者の割合が非常に高いです。そして、結構倍率も高いので数字だけ見るとすごく人気の大学に見えます。
しかし、その実態は前期試験はセンター試験で死亡して横浜国立大学や千葉大学、などに出願できなくなった人が同じように理系でセンター試験がそれほど必要でない電気通信大学に流れてきた人が多いです。
また、後期試験は主に東工大やさまざまな旧帝国大学の滑り止めとして使われるため、電気通信大学の生徒の半分以上が学歴コンプレックスになっています(笑)
最近は、類制度になったことで、I類、II類、III類という風に学部が別れますので、「俺理III類や!」みたいな会話をし、その後友達と別れてからむなしくなるのであった。。。
さらに入学時の学歴コンプレックスに加えて、入学後も大学名を聞かれて、「電気通信大学です!」というと、「あ、東京電機大学ね!」となってしまい、更に電通大というと、「某広告代理店に大学があるんだ〜」という心無い声に日々傷ついている。
東京農工大学
東京農工大学は、農学部が府中にあり、工学部が小金井に存在します。
東大のように1,2年生が駒場、3,4年生が本郷のような区別ではなく学部ごとにキャンパスが異なるためこの2つの学部が交わることはほとんどありません。
農学部と工学部は部活では合同でやる部活もあります。
ただ、東京農工大学も電気通信大学のように東京農業大学と間違われ続けるという運命を背負わされています。
農工大も電通大ほどではありませんが後期試験での入学者が多く、東大や東工大の滑り止めとして使われることが少なくありません。
募集 | 農学部 | 工学部 |
前期 | 203 | 326 |
後期 | 62 | 160 |
このように工学部は特に後期の定員の割合が高いです。
名古屋工業大学
名古屋工業大学は、名古屋にある工業大学で学部にバリエーションがあります。
名古屋工業大学は名古屋大学工学部のすべり止め校というイメージが非常に強く、前期の人も後期の人も名古屋大学を志した人が非常に多いです。
また、卒業生の多くは愛知県から世界に羽ばたいた自動車メーカーのトヨタへ多くが就職します。なので、割りと学歴コンプレックスも和らぎますが、大学4年生になるとみんな名古屋大学の大学院を目指し始めます。
そんな名工大の前期後期の割合と倍率を見ていきましょう。
定員 | 倍率 | |
前期試験 | 485 | 3.4 |
後期試験 | 306 | 7.0 |
このように、名工大も後期試験で入学する人が非常に多いんですよね。後期試験の割合が高い大学は学歴コンプレックスを発症する可能性が極めて高いです。
また、前期で合格した人も、『行けるもんなら名古屋大学に行きたかった』という思いがあるようです。
僕の高校からも何人もこの名古屋工業大学に行きましたが、みんな名古屋大学に落ちて後期で名工大に進学したというパターン以外を知りません。
京都工芸繊維大学
最後に京都工芸繊維大学ですが、ここは僕の勝手なイメージですが、神戸大学に不合格だった人が後期試験で目指す大学というイメージです。
京大を落ちた人は後期で神戸大学の後期や北海道大学の後期を受けるからです。関西の進学校は、国立大学への固執が異常であるため、僕の出身の高校の中盤からそれより少し下くらいの人が受けていた印象です。
別にこの京都工芸繊維大学はレベルが低いわけではないが、やはり電気通信大学と同じようなことが起きている。進学校の人は知っているが、一般人は京都工芸繊維大学のことを知らない(笑)。
なので、人生において大学名を答えるときに相手の反応がいちいち辛酸を舐めることになります(笑)
定員 | 倍率 | |
前期試験 | 352 | 4.1 |
後期試験 | 161 | 5.3 |
京都工芸繊維大学は、他の電農名繊の大学よりも後期試験の日程が少ないです。ただ、後期を多くしすぎると関西の場合は、中期や後期がある国立大学や公立大学が多いため合格者を出しても予定通りの人数が集まらないからだと思います。
京都工芸繊維大学は、ほとんど工学部なんだから、京都工業大学にして略称を京都工繊ではなく、京工大にしたら絶対にもっと偏差値も志願者も上がると思います(余談)
電農名繊は企業から見ると高評価される
電農名繊は理系単科大学だし、東京、京都、愛知と都心部に位置するため企業からの評価はかなり高いです。実際に僕の先輩もあまり就職で困っている人は見たことがありません。
実際に有名な私立大学の早慶などと比べても就職実績は劣ることもなく、理系の学生を必要とする企業からは、電農名繊はどれも高い評価を受けています。
ただ基本的に理系の場合は工場、研究所で働くことになるので、どうしても田舎で働かざるを得なくなり、
電農名繊は後期入学の生徒が多い
先程も一つ一つの大学をみたときに言いましたが、後期試験入学が多いですので、旧帝国大学や東工大などを目指す人の滑り止めになりやすいです。
僕もそうだったのですが、その大学であることを誇りに思えずに学歴コンプレックスになっている人が非常に多かったです。
後期試験の学生は、大学内では後期入試であることをそれとなく自慢するものの、学外ではやはり自分の学歴にコンプレックスを持つことが多いです。
進学校出身者にとっては何とも言えない学歴である
電農名繊は世間的には偏差値の高い大学です。僕もバイト先では「頭のいい人」という風に見られていました。
しかし、僕はこのブログでも何度もいってきましたが相当な進学校出身です。高校の偏差値は当然のように70を超えています。
そこで、周りの人は当たり前のように東大京大阪大に合格していくのを見ていると、やはり、学歴的には誇れるものではありませんでした。
高校の時に優秀だというのも困ったものです(笑)
中学の時はその中学でその高校に合格したのは1人だけだったので、僕は自分が最強だと思っていました(笑)
だから、勉強に関して僕は大きな挫折をして、自分が普通の凡人であることに気づきました。
電農名繊で学歴コンプレックスを感じている人へ
実際僕みたいな人は電農名繊にはたくさんいると思います。
電農名繊は、多くの人が後期で来ていたり、これ以上浪人できないから他の大学を受験することができなかったという人が多く居ました。
そして、多くの電農名繊の学歴コンプレックスを抱えた人は、学歴ロンダリングや資格取得を目指します。そもそも電農名繊の生徒は結構努力が多いですからね。
僕も最初この選択肢を選ぼうとしました。しかし、辞めました。
それは、大学受験で合格した友達に勝つことができないからです。
確かに学歴ロンダリングして学歴の見栄えは良くなるでしょう。資格を取れば確かに企業からの評価は良くなるかもしれません。
しかし、残念ながらこのような道を選んでしまうとずっと受験で負けたエリートと戦わなければなりません。
僕は、ずっと受験で負けた人と同じ道で戦い続けるのはイヤでした。自分が凡人だと受験で気づいてしまったからです。中学の時は自分が天才で、高校に入っても部活で勉強できていないからで、勉強したら勝てると思っていました。
しかし、実際僕は、選ばれた人間ではありませんでした。だから、エリートと同じように、大企業に就職して大企業で活躍して昇進してっていう道で絶対に勝てないということに気づきました。
電農名繊で学歴コンプレックスを抱えている人って手を抜いている人じゃないですもん。でも、受験とかこういう世の中が記した王道ルートが自分に合わなかっただけなんです。
[aside type=”sky”]
王道ルートとは、
良い高校に進学し、良い大学に進学し、良い企業に就職するという世の中で”正しい”とされている流れ[/aside]
で、資格とかロンダリングに目を向けている人は一度落ち着いて考えてほしいんですよ。
まずは、もう一度エリートに勝負を挑んで勝てるのか?ということ。
つまり、一度全力で戦って負けた分野でもう一度勝負を挑むというのは、得策ではないかと思います。僕は小学校から野球をしていました。
なので、おそらく大谷翔平よりも野球歴は長いと思います。プロ野球選手の中にも大谷翔平よりも長い時間野球をしている人は居ますよね。
でも、大谷を打てる人ってほとんど居ません。つまり、そもそも勝負をしても負ける分野というのは、残念ながらあるのです。これは、もちろん誰だってそうなのです。
つまり、受験で負けた場合、この王道ルートでこのまま人生をすすめるならば、負ける可能性が非常に高いのです。
もう一つは、本当に王道ルートしかないのか?ということです。
つまり、あなたが『起業』してはいけない理由ってありますか?起業=無理+天才+才能+運+リスク+・・・・・って考えている人がほとんどなんですよね。
で、これのありがたいことは、エリートも『起業=無理+天才+才能+運+リスク+・・・・・』だとおもっていることです。
つまり、『エリートが絶対に来ないところで勝負する』ことができるのです。
エリートとは、全く別のところで勝負しました。だって、同じことをしたら負けることを大学受験で知りましたからね。
僕が選んだのはブログビジネスで生きていくという道です。(ブロガーではありません。ブロガーはおすすめできません、更新に追われてもはや会社員と変わりません。)
エリートとは戦わずして成功するという考え方については、浪人して良かったと思えることを浪人して落ちた僕が解説してみたで思い切り語っています。
エリートと違うところでエリートよりも遥かに金を稼いで、遥かに自由な時間を満喫したら結局人生では勝てます。
僕は、1日に7日分自分のブログに働かせています。
[aside type=”pink”]参考記事
僕の1年8ヶ月が6年になりました。[/aside]
この記事の内容は、僕のブログは1日に7日分の時間読まれているということです。その中でお客さんに様々な商品を営業しています。
ブログなんてものは一度作ったら別にその後は働かなくていいので、今後も僕が遊ぼうが、デートしていようが、ハワイ旅行でハンモックに揺られていようが、
ずっとブログは働き続けます。だから、別に就職するよりも十分稼ぎを出すことは出来ます。実際東大に卒業した友達よりも稼いでいます。(自動で)
僕の周りのエリートたちは、会社内の規則やノルマ、つまらない仕事に揉まれてどんどん面白さの角が取れてちゃんと”普通のサラリーマン”になります。
大学のときは僕よりもアクティブに動きまくって、僕よりも楽しみ、エキサイティングな活動をしていたのに、平凡なサラリーマン補正がなされてしまいました。
僕は、幸い学歴コンプレックスのお陰で自分の人生を見直すきっかけになりました。普通に戦ったら負ける。ならば他の人と異なるところで戦えばええんやということに結論づけました。
世間で言うと王道は通りませんでした。
大学受験に失敗した私がその後逆転した軌跡でも書きましたが、就職をしてそこで出世してお金を得るというのは、一つの道に過ぎません。
世間的に脇道にそれてみると実はめちゃくちゃおもしろい世界だったということもあるかもしれません。
ps
突発的に滋賀県に帰ってきました。
母校の高校野球の予選を見に行きました。
レンタカーで夜中に渋谷から出発していきました。高校の部活の同期と行きましたが、みんな日中仕事があるので、僕が運転しなければなりませんでした、、、
僕は、仕事時間を選べるし、極論数ヶ月仕事をしなくても特に影響はないので、出発の日は日中はず〜っと眠っていましたね。
その間僕が作ったブログの仕組みから2万5000円入っていたので、自分が作った仕組みに自分が必要とされていないという疎外感も味わいました(笑)
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