どうも、ナベヤンです。
今回は書評記事として『チーズはどこへ消えた』の要約と感想を話していこうと思います。
この本は高校生の時に野球部の監督に読んで感想を書けという課題が出て読みました。とにかく今手にしているものは安定することはない。変化を恐れるな! という内容で、
って当時思ってました(笑)高校生の時から約10年ほど経過しました。
『チーズはどこへ消えた』という本の内容を一言いうと自分を常に変化させ続けろということです。
チーズはどこへ消えたの要約とあらすじ
ネズミ2匹と小人2人が洞窟の中でチーズを探す物語です。
この物語はチーズが隠されている迷路の中でネズミのスニッフとスカリーと小人のヘムとホーが
この登場人物4人(人物なのかは置いておいて)の性格と特徴をまとめます。
- スニッフ、スカリー:2人とも小人ほど頭はよくないゆえ次々にいろんな迷路を探索する。試行錯誤して変化を恐れない。鼻が利く
- ヘム:変化をとにかく拒む。変化して悪い状況になるくらいならやめる
- ホー:変化をヘムと同様拒む。でも変化の必要性を感じて行動を始める
そして、この物語は迷路の中でチーズを探す物語ですが、迷路とチーズは象徴です。
- チーズ:人生で求めている欲しいものだったり幸福、お金など
- 迷路:幸福やお金がある場所。社会だったりビジネスの現場だったり、人生そのものだったり
このようなものを象徴しています。
結論から言いますと、この物語は頭の良い小人の2人よりも、ネズミ2匹の方がはるかに良い結果を出します。
チーズを手に入れれば幸せになれる
この4人はほぼ同時期に「チーズステーションC」にたどり着きみんなウハウハです。
ですが、チーズを見つけてからの行動が違いました。ネズミたちはチーズステーションCを見つけてからも今まで通り別のチーズを探索していきました。
一方で小人のホーやヘムはチーズが永遠のものだと思いチーズ探しをやめてしまって、このチーズステーションCのチーズがいつまでも自分たちの元にあるものと勘違いしました。
チーズは永遠ではない
しかし、チーズはなくなります。その時にネズミ2匹、小人のホーとヘムの3種類の反応がありました。
- ネズミ2匹:そもそもなくなる前提で変化も察知して先に動いていた
- ホー:変化を拒んだが徐々に衰弱する中で変化を決意
- ヘム:変化を拒み現状にしがみついた
ネズミ二匹はこれまでと変わらずにチーズを探し続ける生活を継続していました。一方小人のふたりは行動をやめてしまいました。
まさに我々人間でもよくやってしまう「慢心」ってやつです。僕ら普通の人の多くはこの小人のヘムとホーのようになってしまうでしょう。
チーズが古くなった時にどう動いたか?
小人のヘムとホーですが、彼らはチーズが消えてからの行動が全く異なりました。
- ホー:流石にやばいと変化しようとする。
- ヘム:チーズがないなんてありえないと現実逃避する。ホーをやめるようにやめさせようとする
まさに人間の世界を示唆している様子ですよね。
このままではやばいと思っているホー。そして新しいチーズを探しに洞窟に出かけようとすると、ヘムがそれを止めにかかります。
とホーが変化させようとするのをひたすら拒み止めました。
衰弱する中でホーは「変化してないのに事態が好転しないことは当然」と気づく
ホーは「あ、そう言えば何も変化してないのに結果が出ないの当たり前じゃん」っていう当たり前のことに気づきます。
変化するから物事が好転したり、うまく行ったりするかどうかが変わるのです。それさえせずにただ悲観していても無駄です。
チーズはどこへ消えた?の感想
この本って別に論理的な本ではありません。だって物語ですからね。だからウサギとカメとかその類いなんですよ。
でも、こういう寓話だからこそ腑に落ちるなぁと感じましたね。例えば、真面目に生きるべきだということを子供達に、
とか言われてもわからないから、カメがコツコツ生きることで勝利するかを物語として書くんですよね。
20年前の本だが今の令和の時代にぴったり
この本って2000年に発売された本です。2000年といえばインターネット黎明期でインターネットは「あればいいかもね〜」くらいのものでした。
ネットを使うのが確実だとは思いませんし、なくてもなんの支障もありませんでした。
当時の人がまさかインターネットで次々に効率化されて仕事が奪われるなんて思ってもいなかったでしょう。
みたいな感じだったと思うんですよ。しかし、たった20年。特に2010年以降のスマートフォンが出現してからの10年間で世界は激変しました。
そしてこれからもどんどん変化していきます。今うまく行っている人も後々どうなるかはわかりません。
自分のチーズが大事であればあるほどそれにしがみつきたがる
と同様一度成功したり、貯金が増えたとしてもそれを手放す勇気がないと人は成長していくことができません。
頭の良し悪しより大事なのは変化に対応すること
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。
この物語で考えさせられるのはうまく一番成功を手に入れるのはネズミのスカリーとスニッフだということです。
必ずしも過去の経験や自分の頭で考えて答えが出せることばかりではないということを考えさせられます。
頭の良い小人が考えて答えを出せるのは、過去の経験からです。でもこれから未来はわからないんですよね。
今の時代VUCAの時代って言われてます。
Volatility(変動)
Uncertainty(不確実)
Complexity(複雑)
Ambiguity(曖昧)
の頭文字をとった単語。
この言葉からわかる通り、これからどうなるか一ミリもわからないってことです。2020年はウイルスが蔓延して、これまで固く稼いでいた産業が一気にダメージが起きています。
過去の経験では答えがわからないことってたくさんあるんですよ。コロナウイルスが収束したところで経済はどうなるか全くわかりません。
世界はここまでの経済ストップを体験したことがないからです。
そういう時代において答えを導き出すことの100倍大事なことが、『とりあえずやる』ことです。
行動しようとした時にヘムのようなドリームキラーが存在する
ヘムという小人はとにかくホーが変化しようとすることを拒みました。これって人間界にもめっちゃいますよね。
僕が大学生の時にブログでアフィリエイトをしていた時は、
と揶揄されました。しかもそれをいないところで拡散されたりしました。(名誉毀損で訴えてもいいレベル)
ただ、彼らはアフィリエイトというものを知らないんですよ。知りもしない状態で否定してくるのが『ヘム』のような人です。
本当にたくさんいるし、僕らの誰もがヘムになってしまう可能性もあります。
そう、親は「アフィリエイト」って言葉さえ知らなかったのになぜか否定してくるのです。
これから様々な挑戦をする時にヘムのような人の意見は聞かないようにするべきだし、自分が成功するとヘムみたいにならないようにしないとなと考えさせられました。
頭の良さは関係ない
チーズはどこへ消えた?ではネズミが大成功を納めて、ネズミより経験や脳が発達している経験値がある小人の方が後れをとるんです。
って思いました。これは20年前の本ですけど、今の時代って本当に答えがない時代ですよね。こういう時代に過去の経験から答えを導き出す力よりも、とりあえず踏み出す力の方がはるかに貴重なんです。
頭の良さは良いに越したことはないけど、頭の良さゆえに過去の経験から変化を恐れることもよくあります。
逆に、自分が頭が悪いからな〜って思う人でもリスクさえとれば意外と思いの外稼ぐことができるようです。
今こだわって手にしているものはうんこだ
僕はこれまで人生のいろんな局面で変化せざるを得ない状況がいくつかありました。その時々で本当に苦渋の決断をしました。
今まで積み上げてきたものをなんとか捨ててきました。でも、捨てて変化してみて必ず思うことがあります。
ってことです。これは例外がないです。
「これを捨てるのは怖いな・・・」「これを失うくらいなら・・・」そう思うものいっぱいありました。
学歴だったり、違和感を感じるけどある程度回っているビジネスだったり、捨ててみてなんだかんだ後悔したことはありません。
むしろスッキリ爽快感がありました。
人は捨てたくないと執着しているものを手放した時に自由になることができる
試してみることに失敗はない
スニッフとスカリーは試行錯誤して効率が悪い方法でも何度も何度も試行錯誤しながら前に進んでいきます。
確かに確率はよくよく考えてリスクを恐れている人の方が高いかもしれません。でも、試行回数が非常に多いので結果的にスニッフやスカリーの方が美味しい思いをします。
このブログで合ってますか?
このような記事でいいですか?
という大学受験の考え方のまんまビジネスをやろうとする人がいます。多くの人はうまくいく仮説が浮かびます。
それを実行していけばいいのにとにかく何度も何度も
という確認をしたくなります。100%合っていることしかやりたがりません。でも、ビジネスに100点の完全回答はありません。逆にやってうまくいけばそれが正解です。
でもやる前に質問してしまうんですよ。そういう人はまずはこのスニッフやスカリーのようにとりあえず試してみるってことをやってほしいです。
行動する前の質問は全て無駄です。
イチローは自分がたとえ首位打者になった次の年でも、たとえ世界最多安打を打った次の年でもバッティングフォームを常に変化させてきました。
以下のトヨタの動画で出られているものです。
それがたとえ失敗であっても変化は常に正しいのです。なぜなら、何もしなければ必ず現状は腐っていくからです。
だいたい悩んで落ち込んでいるときは改善の一手を打ってない
僕も売り上げが下がって悩んでいるときはありました。70%くらい売り上げが下がったこともありました。
で、そういう時ほどなぜか色々悩んでるんですよ。悩んで悩んで鬱々とした気持ちになってそれに連動して行動が鈍くなります。
と思ったこともありました。毎日が不安で不安でこのままずっと売り上げが上がらずにずっとずっと低迷するんじゃないのか?
そう考えていました。
って思ったこともありました。
といい意味で割り切ってひたすら行動をすることだけを目的にしました。そして、これまでのビジネスと大きく方向転換しました。
その変化がよかったのかV字回復しその時以上の結果が出るようになりました。
最初はホーになれたとしても実績を積むとヘムになる〜ヘムとホーは可逆〜
どんな人も最初は変化を恐れるヘムやホーだと思うんですよ。なかなかいきなりスニッフやスカリーみたいになれない。
だから、最初の運命の分かれ目はヘムかホーのどちらになるのか? だと思います。
大学生の時に変化して自分でビジネスをやろうと決意した時にはホーでした。しかし、ブログビジネスでうまくいってからは徐々にヘムになっていました。
僕が挑戦しようとしていた時に、言われていたようなことをいう側になってしまっていた自分がいました。
僕はそんな自分に嫌気がさしました。だから、再び今は挑戦し続けようと決めました。
人は一度うまくいくとそれを守ろうとします。プライドや実績や肩書きがどんどん積み上がります。
しかし、上へ上へと積み上げることで逆にその積み上げたものの上から降りられなくなります。だからこそ僕らは定期的に積み上げた成功を崩さないといけません。
チーズは腐るからです。それがたとえ世間で賞賛されている肩書きでも必ず腐ります。
人は常に変化していかないと簡単に取り残されて頑固になりヘムのようになってしまう。一度成功した人もヘムとホーは可逆である
チーズはどこへ消えたを読んで最後に
チーズはどこへ消えた。これはこれから成功したい人もそうですが、一度成功した人も何度も何度も読むべき本だなと思いました。
成功するとその成功を守ってしまいます。その成功を守りに入ることが一番成功が続かない要因です。