今、日本中で話題となっている漫画村。この漫画村は先日政府にサーバーからのアクセスをブロッキングすることを決定され、実際に実行されました。
しかし、4/12に元漫画村の運営者と思われる、漫画タウンという新しいほぼ同じサイトが作られて、またまた話題になっています。
速報!
漫画村が漫画タウンとして復活したよ。
村から町に成長。https://t.co/hofMRHemQq— 漫画タウン【公式】 (@mangataun) 2018年4月12日
清々しいほど開き直っている公式アカウント。
漫画タウンにアクセスが集中して見られない状態に、、
漫画村は漫画村タウンとして新しくサイト出来てるよーー
見れないけど、
— まろ🌸 (@nijimasu_maro) 2018年4月13日
漫画タウンには、死ぬほどアクセスが集まっていて、サーバーに負荷がかかりすぎて見られなくなっている状態です。
僕も、こんなに話題になっているんだから一度見てみようって思って漫画村を見ました。
漫画タウンは違法性はないのか?
漫画村は、政府によってブロッキング(アクセスの強制遮断措置)が取られていて、さらにGoogleもDMCA(著作権侵害)として処理されています。
ですが、これはGoogleや国会での臨時の処置で、ギリギリ法律を破っている訳ではないようなんです。なぜなら、漫画タウンは、ネット上からすでにアップロードされた画像をそのまま並び替えているだけのようなんです。
だから、文句があるならサーバーにアップロードしたやつに言ってくれ!ってことなんです。なのでグレーゾーンなんですよ。
漫画タウンは時代に一石を投じている
いくらサイトを潰したって、もう漫画の売り上げは増えないよ。みんな無料で音楽聴くし、無料でエロ動画を見るし、もう出来上がったコンテンツにお金を払う時代じゃないんだよ。漫画だけを叩くのはおかしいんだよ。
— 漫画タウン【公式】 (@mangataun) 2018年4月12日
[voicel icon=”https://yuta-silicon.com/wp-content/uploads/2017/09/d88442705a0a947df5e7dd890654b953.jpg” name=”わたなべ”]お前が言うなよ!開き直るんじゃねえよ![/voicel]
って言いたくなるんですが、この漫画タウン公式のツイートは結構正論なんですよね〜。コンテンツを課金するというビジネスモデルが成り立たなくなっているんです。
音楽業界はこれに対して、対抗策も徐々にやってますよね。販売前からもう先に公開しちゃうとか、それで CDの初回限定のDVDを豪華にしたりしています。
さらに音楽業界は、主な収益源はライブだったりファンクラブだったりするので、直接課金してくれる人が大勢います。
ですが、出版業界はずっとあぐらをかいてきました。電子書籍版を出したくらいじゃないでしょうか?
サイトのせいで漫画の売り上げ落ちたの?ほんとに落ちたの?それはサイトのせいじゃなくて出版社の努力不足だよ。これからも今のままの売り方をするなら漫画は売れないよ。
— 漫画タウン【公式】 (@mangataun) 2018年4月12日
[voicel icon=”https://yuta-silicon.com/wp-content/uploads/2017/09/d88442705a0a947df5e7dd890654b953.jpg” name=”わたなべ”]これまた開き直ってんじゃねえよ![/voicel]
って思いますが、「確かに!」と言わざるを得ない内容なんですよね。
まさに、その通りでこれほどネットが発達した時代に、コンテンツが氾濫する時代に、コンテンツを秘匿することでお金を得ることはできないんですよ。
このネットでコンテンツが無料で見られてしまう状況に対して、メディアがなんの代替策も考えずにどんどん報道するもんだから、さらに人気が爆発しているんです。
メディアが、
「見るのは違法性はありませんが、これはよく無いです絶対に見ないでください」。
「漫画が全て公開されて全て無料で見れてしまいます。絶対に見ないでください。」
っていうことで、逆に人気に火がついてしまいました。全国ネットでニュースを流して無料で広告しちゃったんですからね。
もはや、ダチョウ倶楽部の「押すなよ」「押すなよ」のようなフリにしか見えなくなってきています。
押すなって言われたら押すのが人間だし、
見るなって言われたら見るのが人間です。
僕も、テレビを見ているときに漫画村を知って初めて見ましたからね。
つまり、テレビで警鐘を鳴らすことは逆効果でしかないのです。
漫画タウン対策を色々考えて見た
漫画村、漫画タウンの問題は、ここまで大規模にやったからやっと表に出てきましたが、実際多かれ少なかれ
そして、一度無料で読むことに慣れたユーザーが、次にまたお金を払って漫画を読もうとするでしょうか?無いでしょう。
漫画村が潰され、漫画タウンが潰されて、この運営者が逮捕されても、また次の新しいサイトを探す旅へと出かけるでしょう。
ネットで無料で読んでる人と本屋で立ち読みしてる人は同じだよ。問題なのは、無料で読める環境が身近になったのに、本を売ることでしかお金と交換できない仕組みだよ。出版社総出で新しいシステムを作らないと衰退していくよ。
— 漫画タウン【公式】 (@mangataun) 2018年4月13日
まさに漫画タウン【公式】の言う通りなんですよね。
参加型のコミュニティのようにしていく
お金2.0と言う本が少し流行っています。
この本に書かれていることで、経済システムが発展するための要素として、
「経済システム」そのものに参加者どうしのコミュニケーションの機会が存在していると言うことです。
参加することの価値を見出せるようになれば、もっと圧倒的に稼げるようになるでしょう。
出版社を通さず直接課金できるようにする
漫画タウンはすでにネット上にアップされてる画像を集めて読みやすいように整理してるだけなんだよ。だからもともと漫画はアップロードされてるんだ。もうコンテンツは無料の時代なんだ。
「著者の利益が〜」って言う人は、そんなに好きな著者がいるなら直接募金したらいいよ。— 漫画タウン【公式】 (@mangataun) 2018年4月12日
これって結構いいアドバイスだと思うんですよ。「直接課金」が鍵だと思います。これまで出版社を通すと、印税が6〜10%くらいだったようです。これと原稿料です。相場は数万円だそうです。
これならば、超売れっ子作家じゃ無い限り自分のメディアで発信していけばいいと思います。最近は漫画アプリでXOYとかGANMAとかがありますが、ああいうアプリみたいに個人的に発信媒体を作っていけばいいんです。
まず、媒体を自分で作れば、単行本が売れなくても広告費を得ることができます。さらに、その媒体でメルマガ読者を募ったり、いつでも漫画を最初から全部見られるアプリを作ります。
読者に直接アプローチできる方法があれば、何かグッズを作った時にいつでも多くの人に同時に販売を知らせることができます。
Twitterで一部漫画を動画にして公開するなり、漫画の制作風景なんかもコンテンツになって漫画家のブランディングにナルト思います。
最後に
僕はブログ、メルマガ、コンテンツ販売を通してビジネスをやっていますが、非常にこの問題は考えさせられる議題でした。
今後、知らない人に知っていることを教えるというビジネスだけでは、うまくいかなくなるでしょう。どんどんコンテンツは無料で当たり前という時代になってくるでしょう。
追伸
ちなみに、今回の記事で漫画村とか漫画タウンを肯定しているかのように受け取られても仕方がない書き方をしましたが、普通に書籍は買ってます。
カイジも全て楽天Koboで購入しました。
赤城も全巻書いましたし、最新の進撃の巨人もコンビニで買いました。
ちゃんと漫画は買ってます。これは、投げゼニ的な感じで、いつも面白い話をありがとう!という意味でチップとして払っています。